ロックンロール


少し落ち着いてきた。この週末はある応募に出してみようと絵を描いていた。今日も帰ってきて、少し作業。今日の今日が締め切りで、何とか投稿。結果はある意味どうでも良くて、思い付いてすぐ出す、という事が楽しかったので、既に満足している。それでいいと今は思う。進めビートはゆっくり刻む。
俺の心はある意味で安定していて、一度偏移すると長い。このところは暫く低気圧一辺倒だったのが、やっと晴間が差す様になってきた。今朝、東京の西の方はひどく寒くて、しかし快晴で、訳あっていつもとちょっとだけ違う道で通勤して、ペダルを漕いで坂を上りながら、八王子の市街の向こうに富士山が見えた。この道を通れば、晴れてガスの無い日は見える事は知っている。それでも僅かな面倒とか、何となくとかそういう事で、いつもは違う道を走っているので、通勤中に富士山を見るのは久々だった。あの山は凄い。ただ見えるだけでココロの中を整頓された気になる。気になるだけかもしれないが、そんなシニカルな自分内の対話を無視させる位のもんが、あの山にはある。あれ何の話だっけ。
このところ凹みがちではあったが、その実あんまり起伏はない。ドカンバカンと火花が飛ぶのではなく、ゆっくりと、低音火傷の様に、そう熱くは無いが故に確実に芯まで焦がす様な、そんな鉛の塊。フラットな面は掴む場所が無くて、そこが厄介。なるべくおかしな所に転がらない様にしながら、割と安定しそうな位置に落ち着くのを待つ。踏むのはせいぜい自分の足くらいに。痛えけど人を踏むよりマシだあな。ほらもう何言ってるか解らないでしょう。兎も角今日はとても穏やかな気持ちでいる。多分、先週の月曜と何も変わらない日。朝から電話会議の日だからいつもより早く出社して、1日会社にいて、寒空の下チャリを漕ぎ家に帰ってきただけの、ただの1日。特に何が変わった訳でもなく、でも穏やかな気持ちでいる。道具の手入れをする。手入れという程大した事ではないけど、常に手に取れる様に。人様がどうかは知らないが、俺が必要とする道具はとても少ないし。大体、俺の絵はミリペンとインクと面相筆があれば描ける。筆ペンもあると便利。あれ何の話だっけ。
風呂が沸く。最近は夜、紅茶を飲む。カフェインによる睡眠への影響はあまり気にしない。俺は大体いつも気絶するギリギリまで起きている。特に理由はない。ブラウンシュガーを入れて、中の不純物が溶け出して、変な外国の飲み物みたいな見た目になるのが好きだ。あまり甘いのは好きじゃないから、沢山は入れない。自分のちょうどいい位を、もうよく知ってる。確かこの位だった。今日は伊集院を聴きながら、多分途中で寝る。ブラウンシュガーはもう解けて、仄かに甘い。うん、俺にはこれでちょうど良い。さて風呂。しかしいつしかすっかり甘えてしまっている。明日がどっちかは解っている、でもその先は相変わらず手探りだ。
さよならまた明日、言わなきゃいけないな。言わなきゃいけないな。オロナイン、へっつい幽霊、エチゼンクラゲ多部未華子。赤貝