日々コールタール。座礁した何処かの国のタンカーから流れ出た重油に塗れて、飛べなくなった鳥がフラッシュバックする。鳥の命は救えない。この事故の事実を伝えるのに非常に解り易いビジュアルだから、写真に撮られるだけの存在。実際に海にどういう影響が、とか云々を語るよりも、死にゆく鳥の姿が同情を呼ぶ。鳥は訳も解らずに死ぬだけだ。何というか今日は暗い気分でいる。海の底でも落ち着いているならそれはそれでいいけど、どうにも惑っている。自分が自分に居心地がよろしくない。自分の至らなさが原因とはいえ、こんな気分で過ごす夜はあんまり良いものじゃない。誰かに必要とされて忘れたいが、何の努力もしなかった自業自得は棚には上がらない。まったく情けない。
漠然と、こんな気持ちばかり。