SAPPUKEI


たまには日記らしく。
この週末は割と休日らしく過ごしていて、昨日はカメラ片手に散歩などしたのだけど後で書くとして、とてもよい1日だった様に思うがやはり落ちとか抜けというのはあるもので、帰り際に八王子にて自転車を置いたら速攻撤去されてしまったのである。これについては魔が差したというか、ルール違反をした自分の反省以外に何も思うところはないんだが、さてしかし自転車がないのは困る。という訳で、本来なら特に何の用事も無かった本日、八王子の撤去自転車保管所まで自転車を取りに行って来た。
楢原という、西八王子の北側、中央高速も超えて家も少し減り始める、東京都と言い張るにはちょっと辛い感じの辺りにそれはある。何年か前、今の会社に勤める前に八王子市街でフリーターをしていて、その頃に何度か撤去のお世話になった事がある。それ以来、俺も立派になりました、と思っていたが何も変わっちゃいない。これが現の証拠というやつだ。さて西八王子駅からバスで15分ほどなのだが、駅まで行ったらバスが暫く無いので、昼飯にラーメンを食う。あちこちにあるチェーン店で、カウンターに独立開業への誘いとか、オリジナルラーメンが如何に凄いかとかを書き散らした冊子があって、それがちゃんと金を掛けて作られてるのは解るのだがパチンコ屋的なセンスというか、CG丸出しの銀河がバックで、ぎらぎらしたメタリックなフォントで、実に非常に下品な感じであって、俺はそれを嫌だなあと思いながらラーメンが出てくるのを待っていたのだが、これがなかなか出てこない。待ってたバスが行ってしまったではないか。まあどうする事も出来ないので俺はやがて出てきたラーメンを食らい、次のバスに乗ったのだった。ラーメンは至って普通の味だった。まずくはないがもう行かんと思う。
バスはほんほんと進み、”神社前”なるバス停で降りる。見渡してみたが神社は無い。車通りの多い道にはリンガーハットやら山田うどんやらレンタルビデオやらブックオフやらが連立していて、八王子という街の下品さを物語っている。自転車保管所へは案内の看板があって、それに従いとぼとぼ歩く。1本道を逸れると、途端に家が無くなる。防風林、貯水場、産廃場、祭儀場。何処をとっても申し分の無いSAPPUKEI。何ともココロが洗われる景色である。ネットの八王子市役所の案内には徒歩15分とあったが、実際には5分程度だろうか。トタンの壁に囲まれたそこに到着。シルバー人材対策でもあるのだろう、2人ほどいた担当員はどちらもご年配で、こちらも特に撤去に対して文句を言う気も無いし、向こうも然りで、ああどうもどうもなんていう具合にスムーズに受け渡しを完了。撤去費用という名目で3000円ほど支払う。これは勉強料という事にしよう。オデ、もう駐輪場以外でチャリ停めないんだドン。

そこから我がチャベス号(仮称)に跨り、SAPPUKEIを走り帰宅。途中、八王子市役所の前に浅川という大き目の川があって、そこで一旦降りて、流木を拾う。これは今作っている模型に使おうと思うのだけど、犬と自身のご子息を連れた若い母親に微妙な目で見られた。若くて白い母親だった。
自転車保管所から家までは25分程度。川から途中、西八王子にある、昔っからの金魚屋に何となく寄る。本当に昔からの店で、何年か前まではじじいが店番してて、それがガチの江戸弁で、店先にタライが並んでてそこに別下(金魚すくいなんかにいる、あまり商品価値の無いハネられた金魚)が泳いでて、その風情は好きだったのだけど、じじいが健在かもわからなかったし、店は相変わらず凄く汚くて品揃えも悪くて、凄く内気な孫が何とか店番してるけどもう商売的には既に諦め切った様な店構えになっていて、何も聞かなかったのだけど何か何だかなあ、と思いながら家に帰ってきた。家に帰ってきてからは地味に家事をしたり蕎麦を煮たり昼寝をしたり机に向かって紙を丸めたり、進歩の無い俺。

たまには普通の日記を書こうと思ったらだらだらとこんな感じになってしまう。ただの日記。スカラベ、エンボス加工、二足歩行、多部未華子。赤貝